究極のリサイクル。

アユタヤの寺院、鐘の代わりにガスタンク

 歴史公園で有名なアユタヤ県の寺院で1月29日、鐘の代わりに、ガスタンクを叩いて朝夕の時刻を告げていることが地元紙によって報じられた。

 ここバーンテオ寺院では、鐘楼の鐘の代わりに空のガスタンクが吊るされており、朝夕のお勤めの時刻を知らせるため、このタンクを打ち鳴らしている。

 ウィブンサーサナワット住職(82)によれば、「この近くに住むドラッグ依存症の若者が寺に忍び込み、真鍮製の鐘を盗んでいった。その後も、真鍮の道具や、ろうそく台、花瓶など売れそうな物が次々と盗まれたため、寺では、これ以上盗まれないように、ガスタンクを鐘の代わりに使うことにした。ろうそく台は陶器や植木鉢で代用し、花瓶や小さな道具類はプラスチックにしたり、コップを使ったりした。どれも見た目はよくないが、儀式で使用する分には何の問題もない」とのことだ。

 鐘をつく係の僧は、「ガスタンクを叩くときは金づちを使う。普通の木づちでは、ガスタンクの音があまり響かないが、金づちなら本物の鐘と同じぐらい大きな音が出る。ただし本物の鐘のような美しい響きはない。真鍮の鐘を吊るしたら、すぐにまた盗まれてしまうだろうが、ガスタンクなら安心だ」と話している。

 近隣に住む年配の女性は「泥棒は鐘を始め、寺のものをみんな盗んでいった。泥棒をつかまえることができなかったので、付近の住民がガスタンクを寄進して使うことになった。この寺は100年以上前に建立された歴史ある宗教施設だ。心ある人はどうか寺の窮状を理解し、修理中のお堂を完成させる手助けをしてほしい」と訴えている。
タイ週報

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